EPEL(Extra Packages for Enterprise Linux)リポジトリーにあるパッケージを利用したいため、そのEPELリポジトリーをインストール方法です。
EPELの利用をする場合、主に下記の事柄に注意する必要がありますので、特に、企業などでの利用においては、よく理解しておく必要があります。
- Red Hat社の公式なサポートの対象外ですので、サポートを必要とする場合、受けられないことを認識する必要があります。
- EPELが提供するパッケージは、RHELやRHELクローンOSが提供するパッケージとは異なるので依存関係などで問題を引き起こす場合があります。
- EPELが提供するパッケージは、RHELやRHELクローンOSが提供するパッケージとは異なるライフサイクルのため、RHELのような長期的な保守は保証されていません。
利用OS
$ cat /etc/almalinux-release
AlmaLinux release 9.5 (Teal Serval)
$ uname -r
5.14.0-503.14.1.el9_5.x86_64
EPELリポジトリーのインストール
# dnf install epel-release
:
Installed:
epel-release-9-5.el9.noarch
Complete!
EPELリポジトリーの設定変更
通常のインストールでEPELリポジトリーからパッケージを引かないようにします。
# cp -p /etc/yum.repos.d/epel.repo /etc/yum.repos.d/BK-epel.repo.original
# vi /etc/yum.repos.d/epel.repo
# diff /etc/yum.repos.d/epel.repo /etc/yum.repos.d/BK-epel.repo.original
7c7
< enabled=0 ・・・ 「0」で有効
---
> enabled=1 ・・・ 「1」で無効
EPELリポジトリーを利用する方法
EPELリポジトリーからパッケージをインストールする場合は「--enablerepo=epel」を指定します。
# dnf --enablerepo=epel ・・・